病気と治療について

乳腺腫瘍

/ 2015.09.21

これは非常に多い腫瘍で、雌犬の全腫瘍病変の半数以上になると言われています。

人間ではこんなに発症率が多い腫瘍や癌はありませんよね。驚異的な数字だと思いませんか?

この乳腺腫瘍は、発症に女性ホルモンの影響を受けていますので避妊手術で防げるのです。

ある研究データによると、初回の発情前に避妊手術(卵巣子宮摘出)を行った雌犬の乳腺腫瘍発症率は0.05%。2回目の発情までに手術した場合の発症率は8%。2回目の発情以降に手術した場合は26%。

避妊手術のタイミングがいかに大事かわかりますね。

雌犬で非常に発症率の高い乳腺腫瘍を防ぐためには、最初の発情前に避妊手術をすることが有効です。

このタイミングを逃しても、2回目の発情が来る前には手術をしましょう。